リアルマネーゲームとは?
インドのリアルマネーゲームとは、プレイヤーのスキルや知識を競うゲームで、勝利することで賞金を獲得できるゲームのことです。インドでは、クリケットやサッカーなどのスポーツを題材としたファンタジースポーツゲームが人気を集めており、多くのプレイヤーがリアルマネーを賭けてプレイしています。
インドのリアルマネーゲームは、ギャンブルとは異なるとされています。ギャンブルは、運や偶然によって勝敗が決まるゲームであるのに対し、リアルマネーゲームは、プレイヤーのスキルや知識によって勝敗が決まるゲームであるという違いがあります。
日本では、ギャンブルは刑法第185条で禁止されています。一方、インドでは、ギャンブルに関する法律は明確に定められていません。そのため、インドでは、リアルマネーゲームはギャンブルとはみなされず、合法的にプレイすることができます。
項目 | インドのリアルマネーゲーム | 日本のギャンブル |
勝敗の決定 | スキルや知識 | 運や偶然 |
法律の扱い | 合法 | 違法 |
税金 | 課税対象 | 課税対象外 |

インドのリアルマネーゲームの市場規模
正確な数値は市場で回っていないが、オンラインゲーム全体市場の売上高の8割以上を占めると言われているのがインドのリアルマネーゲームです。2023年度のインドのオンラインゲーム市場規模は、約30億ドルに達すると言われているので、24億ドル(3600億円 ※1ドル=150円計算)以上の市場規模ということでしょうか。
インドのリアルマネーゲーム市場は、以下の要因によって成長を続けています。
- インドの若年層の人口増加
- インターネットやモバイル端末の普及
- インド政府の規制緩和
インドの若年層の人口は、世界でも有数の規模を誇っています。また、インターネットやモバイル端末の普及率も高まっており、リアルマネーゲームの利用環境が整っています。
インド政府は、2017年にオンライン賭博を禁止する法律を施行しましたが(インド中央政府「インフォーメーション・テクノロジー規則」の中で)、リアルマネーゲームはスキルゲームとして認められており、合法的に運営されています。これらの要因によって、インドのリアルマネーゲーム市場は、今後もさらなる成長が見込まれています。
リアルマネーゲームの代表例
インドのリアルマネーゲームで有名なゲームタイトル&会社としては、以下のようなものが挙げられます。
- Dream11 Fantasy Cricket Publisher:Sporta Technologies Private Limited Dream Sports Group
- My11Circle Fantasy Cricket Publisher: Games24x7
- MPL社のゲーム各種 Publisher:Mobile Premier League
- Live Quiz Games App, Trivia & Publisher:Times Internet Limited
リアルマネーゲームで最も人気のあるのは、ファンタジースポーツゲームです。
具体的には、Dream11 Fantasy Cricketは、インドで最も人気のあるファンタジースポーツゲームであり、月間アクティブユーザー数は2億人を超えています。MPL Fantasy Cricketは、インドで2番目に人気のあるファンタジースポーツゲームであり、月間アクティブユーザー数は1億人を超えています。
これらのゲームでは、ユーザーは実際のスポーツの選手やチームを組み合わせて、仮想チームを作成します。そして、実際のスポーツの試合の結果によって、仮想チームの成績が決まり、賞金が獲得できます。

リアルマネーゲームへの課税が激増?
2023年7月、リアルマネーゲームに対する課税を発表しました。この課税は、2023年10月1日から施行されます。課税対象となるのは、インドで運営されるすべてのリアルマネーゲームです。
課税率は、28%です。これは、インドの標準的な物品・サービス税(GST)の税率と同じです。
この課税は、インドのリアルマネーゲーム市場に大きな影響を与える可能性があります。課税により、ゲーム運営会社の収益が減少する可能性があるため、ゲームの開発や運営に影響が出る可能性があります。また、ユーザーにとっては、ゲームの利用コストが増加する可能性があります。
この課税の背景には、インド政府の歳入増加と、ギャンブルへの対策の両方があるとみられています。